シネパラ蒲田/蒲田映画祭 その3

 

シネパラ蒲田/蒲田映画祭

第6回「蒲田映画祭」は9月から10月に開催されます。スペシャルゲストとして大林宜彦監督、女優・有馬稲子さんをトークショーに迎えます。IKETAMAでは、「蒲田映画祭」に連動して、リレー連載を掲載。第3回目は、蒲田映画祭実行委員、蒲田図書館館長 三橋昭さんです。

 

三橋さんは1949年生まれ。

1967年には大島渚の助監督を務めた経験を持ち、蒲田映画祭実行委員の中でも無類の映画好きとして知られています。大正から昭和にかけて「流行は蒲田から」という言葉が使われるほど、多くの人が最先端の流行りを求めて蒲田に集いました。いわゆる『蒲田モダン』の時代です。さらに戦前中後の蒲田の歴史についても詳しく、NHK朝の連続テレビ小説『梅ちゃん先生』放映時は、蒲田の街歩きのガイドを担当、梅ちゃん先生の職業である医師の白衣を着てガイドを。好評でした。

第1回から蒲田映画祭実行委員のメンバーとなり、豊富でマニアックな映画の知識で様々なアイデアを出し、関係者から頼りにされています。館長をしている蒲田図書館では、映画の上映会、映画に関するトークベントを多数実施しています。

今回は、映画と共に歩んだ三橋さんの半生、映画への想い、蒲田での将来の夢などをIKETAMAに寄稿していただきました。

 

蒲田映画祭鑑賞の申し込みが9月1日から始まります。

詳しくは添付のチラシをご覧ください。

蒲田映画祭実実行委員、蒲田図書館館長 三橋昭さんと蒲田松竹撮影所跡の木の看板

 蒲田を映画の街に

三橋 昭

 

思い起こせば、映画漬けの日々を送っていた17歳から20歳頃。朝、学校に行く。1、2時間授業を受けて映画館に向かう。放課後に間に合う時は学校に戻ってくる。友達はいっぱいいたので学校は大好きだったんです。学校は大好きだけど授業はさぼっていた。(笑)

 その内、映画を見るだけじゃ無くて,知り合いになったYさんが主催していた映画鑑賞会を自然と手伝うようになりました。思い出深いのはサミュエル・フラー監督作品「ショック集団」の上映。マイナーな作品で、ほとんど目にする機会がない作品です。精神病院内で起きた殺人事件の真相を探るべく、とある記者が患者を装って入院するのですが、そのうち精神に異常を来し始め......という作品。やがてこの鑑賞会の主催者Yさんの紹介で大島渚監督の助監督をやったりもしました。

 映画の魅力って何なんだろう?

 例えば同じ脚本、同じ俳優が演じたとしても監督が違えば全く違う作品に仕上がることでしょう。同じ脚本でも違う俳優が演じたらニュアンスの違う作品に仕上がる。同じ監督、同じ俳優が組んだとしてもカメラマンが異なれば、異なるイメージになる。キャスティングの善し悪しが映画の出来を大きく左右します。何だかパズルの組み合わせみたいな例え話をしましたが、映画の魅力はここにあるのではないかと思うんです。この演技は凄かった、想像以上の演出力だ、このカメラワークいいねえetc。映画は様々な個性が絡み合う総合力の結晶なのです。そして自分の場合は素晴らしい映画に出会えるとやる気が出る。何だか映画の力に後押しされる気になるんです。テオ・アンゲロプロス監督が好きです。「こうのとり、たちずさんで」という作品があります。集中力を強いられる長回し(1カットで長いシーンを撮る)に心地よい緊張感を抱いて見ていましたが、身体中が興奮するシーンがありました。国境を流れる大河を挟んだ手前の難民キャンプで生活する女性と川向こうの村に残っている男性との結婚式が執り行われる。川の両岸に祝福の人たちが集まって式が進行します。鳥のさえずる小さな音だけがかすかに聞こえる。約10分ほどのほぼ無音と言っていいシーンなんですが、ふと気が付くと川の流れる音が聞こえているのです。えっ、この音はいつから?けして目の前の川を越えることの出来ない二人を隔てている川の流れ......。ところがですねえ、DVDで何度か見直したんですが、川が流れる効果音はないんです。どうやら自分が勝手に効果音を付けてしまったようです。映画にはそんな力もある。

 

 縁あって蒲田図書館で仕事をするようになって12年目。正直言ってそれまで自分にとって蒲田は、羽田へのバス乗り場という位置づけしかありませんでした。ところが蒲田には近代映画発祥の地とも言える「松竹キネマ蒲田撮影所」があったんです。その歴史などを知るにつけ、蒲田への愛着が増してきました。そして漠然と蒲田で映画祭をという想いに迷いはありませんでした。今年で6年目。面白かった、楽しかった、涙した、感動した、わくわくした、そんな時間を参加者と共有出来ればと毎年ドタバタかけずり回っています。

 

 最後に夢は? そう、夢が膨らんでいます。それは、蒲田に小さな映画館を作ること。それが夢で終わらないよう、チャンスの芽を見つけなくっちゃね。

いよいよ9月1日から第6回蒲田映画祭申し込みが開始です。詳しくは以下のホームページ、Facebookページをご覧ください。

 

蒲田映画祭公式HP

http://www.o-2.jp/cinepara/

 

シネパラ蒲田/蒲田映画祭Facebookページ

https://www.facebook.com/CineparaKAMATA/


 

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