シネパラ蒲田/蒲田映画祭 その4

シネパラ蒲田/蒲田映画祭

 

第6回「蒲田映画祭」はいよいよ9月28日開幕です。

多くの上映作品とともに、トークショーに有馬稲子さんや大林宜彦監督をお迎えして開催されます。

IKETAMAでは蒲田映画祭連動企画として、蒲田映画祭実行委員の四人の方に映画祭にかける想いや、映画への情熱を語っていただきました。

最後の実行委員は前田義寛さん。前田さんはインタビュアーとして多くの実績を残してきた方です。10月20日に行われる大林宜彦監督のトークショーの相手を務めます。巨匠大林宜彦監督からどのような話しを聞き出すのか、楽しみに待ちたいと思います。

 

 

 

 

前田義寛さんは、昭和10年生まれ。早稲田大学で現代文学を学び、在学中から電気業界新聞記者として取材や記事作成に携わってきました。弱冠24歳の時、当時の松下電器産業の松下幸之助社長に単独インタビューして記事を書いたことが自慢のタネ。26歳で独立し編集会社を立ち上げ、PR雑誌『学際』編集長をつとめ、湯川秀樹博士を対談に引っ張り出したことも編集者としての誇りだそうです。

学生時代にはシナリオライターを目指したものの不発、新聞記者、編集者の道一筋に生き特に経営者の自伝や社史編集では多くの実績があるそうです。ここ10年は「自分史活用推進協議会」の組織作りと自分史の普及活動に注力し、2017年に自分史『一片万情』を取りまとめ上梓しています。趣味は、海岸を歩いて漂着した陶磁器破片を拾い集め。

 

 

 

私の蒲田自分史

 

私は昭和10年11月14日、蒲田・女塚で生まれました。福井出身の父は「映画の街」に憧れて蒲田に住みついたと聞いています。相生国民学校3年生の時、縁故疎開で福井市へ。20年7月19日の福井大空襲に遭遇。蒲田の家も焼けていたので蒲田には戻りませんでした。私と蒲田のご縁は戦争でいったん切り離されました。

昭和48年春、編集者の私は俳優小沢昭一さんにインタビュー取材しました。終わって小沢さんと「出身はどこ?」「東京、蒲田です」「蒲田のどこ?」「女塚です」「相生小学校?」「はい」という会話から、私は小沢昭一さんの6年後輩であることがわかりました。手許にある子ども時代の写真は、小沢さんの父が経営する「小澤寫眞館」で写したものです。

時は流れ、平成20年頃から、私は「市民がつくるTVF(東京ビデオフェスティバル)」の理事として蒲田の本部に出入りするようになりました。そこから大田観光協会の方々と交流が始まり「蒲田映画祭」企画にTVF代表として参画したのが実行委員となった経緯です。戦争で失われた「故郷蒲田」が私の中で蘇りました。

 

 

「小沢昭一的こころの部屋」

 

蒲田映画祭実行委員は、観光協会で地域活性化のプランナーとしての実績豊富な栗原さん、青春を映画にかけた蒲田図書館長三橋さん、評論家なみの映画通の岡さん。「小沢斑」のような役割の私の4人でスタート。TBSラジオの長寿番組『小沢昭一の小沢昭一的こころの部屋』でも再三「蒲田は私の故郷」といってきた小沢さんをテーマにした展示企画が検討されました。小沢さんの番組の「ノーテンキ・プロデューサー」こと坂本正勝さんは私の友人であることから、蒲田映画祭の展示企画に終始協力してくれました。坂本さんは40年間、小沢さんに寄り添い、番組作りの苦楽を共にしてきた人です。故小沢さんの奥様英子さんも蒲田映画祭には足を運び坂本さんとの歓談を楽しんでおられました。小沢さんの舞台写真、「変哲」の俳号で残した俳句の数々、著作、ハモニカなどの遺品などを展示、『小沢昭一的こころの部屋』は蒲田映画祭名物となりました。「今年はどんな展示にしようか」と、私と岡さんは毎年正月が明けると東口の三州屋あたりで企画会議を開くのが楽しみでした。第5回は、早稲田大学演劇博物館の協力を得て小沢さんの貴重な遺品を展示することができました。私は早稲田でも小沢さんの後輩でした。

 

 

杉葉子さんをゲストに

 

蒲田映画祭の呼び物はかつての“銀幕のスター”を招いてのトークショーです。今年は有馬稲子さん(9月29日)が登場します。第2回目に登場したのは『青い山脈』(昭和24年東宝映画)で東宝ニューフェース2期生としてデビューした元女優の杉葉子さんでした。それまでにも私は、ロス在住の杉さんが来日するたびにお会いして編集者として『杉葉子自叙伝』の聴き書きを進めていました。折から来日中の杉さんに蒲田映画祭のハプニングとして来場いただき、会場で私が杉さんの『青い山脈回想』の聴き役を務めさせてもらうことになりました。杉さんは原節子、池部良など先輩スターの思い出を語ってくれました。次の年も、杉さんは蒲田映画祭会場に足を運び、ホワイエで俳優加藤武さんや私たちと歓談を楽しまれました。『青い山脈』に出演した原節子、池部良、小暮美千代、若山セツ子、伊豆肇、龍崎一郎などの俳優の皆さんは他界され、「私は『青い山脈』の生き証人で語り部なのよ」と、杉さんは尽きぬ思い出を蒲田映画祭でも楽しく回想してくれました。

ちなみに今年の「蒲田映画祭」トークショー(10月20日)で私は映画作家大林宜彦さんの「我が映画人生を語る」の聴き役を務めさせていただきます。さかのぼれば映画作家大林さんとの出会いはく、“映像の魔術師”から“市民ビデオの育ての親”さらに“自分史の共鳴者”としての大林さんを私は敬愛してきました。その大林さんと対話の機会を与えてくれる蒲田映画祭は、私自身の自分史の中で大切な存在なのです。

 

前田さん、杉葉子さん

蒲田映画祭公式HP

http://www.o-2.jp/cinepara/

 

シネパラ蒲田/蒲田映画祭Facebookページ

https://www.facebook.com/CineparaKAMATA/


 

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