ママカフェ特別企画としてクリオキッズくがはら保育園で開催されたママのためのDET研修リポート

子育てをしている時に、子どもたちに「障害」について正しく伝えられているでしょうか?
2019年1月22日の午前中に東急池上線久が原駅近くのクリオキッズくがはら保育園で、ママカフェ久が原特別企画としてDET=障害平等研修が開催されました。
ママカフェ久が原を運営している柴原さんに、ママカフェのこと、そして今回実施したDETのことを伺いました。


IKETAMA:ママカフェ久が原は、地域のお母さん達が集まって色々なイベントをされていると聞いていますが、どんなキッカケで始められたのでしょうか?
柴原さん:実家の洋菓子店フラマリンの3階をフリースペースとして使ったのがきっかけでした。
子どもの頃暮らしていたのですが、近所に引越してから倉庫や従業員の食堂としてぐらい使う程度でもったいないなーと。
ママカフェ久が原の副代表である土屋は元々コーヒーショップなどで、編み物を教えていて、フリースペースを使って教室をやりませんか?と誘いました。
教室に赤ちゃんを連れたママたちが参加していて、乳幼児連れで行ける場所が少なくて…と言う話しを聞いていたので、土屋の息子さんが幼稚園に入園するのを機に、赤ちゃん連れでも気軽に集まれる1dayカフェでもやってみようか?と話したのがきっかけです。2015年の春でした。
当時から変わらず、無料の読み聞かせタイム→乳幼児連れでも学べるスペシャル企画→持ち込み自由のランチタイムという流れで10時〜13時半まで開いています。
読み聞かせタイムにはご近所の方にボランティア参加していただいています。
ママカフェに通っていたママたちも様々な職業の方がいらっしゃるので、
昨年から理学療法士さんが読み聞かせタイムの代わりに、ストレッチタイムを開催して下さるようになり、ママたちの身体のケアを考えるよい時間が持てるようになりました。
地域の皆さんとの繋がりで成り立っています。
2017年、フリースペースを店の事情で閉めることになったとき、ママカフェのチラシをいつも快く置いてくださっていたクオリスキッズくがはら保育園の園長先生が1階スペースを使って下さいと、言ってくださり、現在はクオリスキッズくがはら保育園と千鳥町のポケットパークこあら村を利用してママカフェを開催しています。
なんとなく始めて、今年で4年になります(笑)。
IKETAMA:定期的に開催されているイベントや集まりなどありますか?
柴原さん:
月一回ペースでママカフェ(無料の読み聞かせタイム→乳幼児連れでも学べるスペシャル企画→持ち込み自由のランチタイム)を開催しています。私には小4と小2の息子、土屋には中一の娘さんと小1の息子さんがいて、お互い働いていますので、無理のない範囲で乳幼児連れのママたちが地域で知り合いを増やせる場所を作れたらいいなーと。
フェスタやコンサート、映画上映会など、普段赤ちゃん連れで諦めがちな買い物や音楽、映画に触れるイベントも開催しています。
今年は通常のスペシャル企画ありのママカフェ以外に、ママカフェFree dayと題して、スペシャル企画なし、申込みなしで気軽に集まれる日を数回、こあら村で開催する予定です。
IKETAMA:今回、DET=障害平等研修を開催された動機は?
柴原さん:私が風雷さんでガイドヘルパー登録していて、昨年研修を受けました。
とてもよく出来た研修だなーと、感心して。勉強になるとか、役に立つとか、そういう研修ではなくて、受けた後、ずっと出ない答えを考え続けないといけなくなる。その仕組みが素晴らしいと思いました。
まず、子どもたちに受けて欲しくて障害平等研修フォーラムの事務局にお声かけしたのですが、 まず大人向けにやってみて、ママカフェに来場するママたちが子どもや身の周りの障害を考えるきっかけになればなーと。
親が障害や障害を持つ人たちをどう見てるか、どう接するかを子どもたちは良く見ています。
子どもと障害について考えるきっかけにして欲しいと思いました。
障害平等研修は、障害者ファシリテーターと視覚教材を使ったワークショップ。「障害ってなに?」「障害はどこにある?」を対話を通して参加者自らが発見していく研修です。(詳しくはDET=障害平等研修とは http://detforum.org/?page_id=829)
IKETAMA:実際に研修を受けたママたちからは、どのような感想を持たれていますか?
柴原さん:みんなに広げたい、子どもたちにも受けて欲しい、小学校の先生たちにも受けて欲しい、など、様々な感想いただきました。
研修を受けたことを、SNSに上げます!と言ってくれた方もいらして、皆さんそれぞれ、様々なことを考えてくださったようです。

ママたちのワークショップは、穏やかな空気の中、でも真剣な思いの感じられるものでした。
また、一緒に参加していた子どもたちも、そのいい感じの雰囲気の中でリラックスして過ごしていたのが印象的でした。
子育てを機会に、新しい学びや楽しさを育む素晴らしさのあるママカフェ。また取材をさせていただきたいと思います。
メモ:ママカフェ久が原
HP https://oyakobunkasaiflammarion.jimdo.com/
Facebookページ:https://www.facebook.com/mamacafekugahara/