蒲田の唄うたい 弾き語り 池上線多摩川線沿線ミュージシャン
第4回
もうそろそろ、皆さんも飽きていたのではないかと思います。でもちょっと待った。少年ジャンプだって打ち切りまでには10回の猶予がもらえるわけですよ。
もちっとだけ、お付き合いくだされば、きっと皆さんは忍耐力の化身として、子々孫々にまで讃え祀られることでしょう。
というか、そもそも「読んだよ」という人に、一人しかあったことがありません、この狭い世界のわりには広い空の下で。ページビューがどのくらいあるのが一度編集長に聞いてみたいものです。ショックのあまり寝込むかもしれませんが。
えっとなんの話でしたっけ?
ああそう、バイクの旅は二次元だけど音楽の旅は四次元だ、という話をしようとしたら全力で止められたところからでしたね。ちなみに宇宙は十一次元の弦でできているそうですが、それがどんなものなのかは何が何やらさっぱり分かりません。僕にはギターの六弦があれば十分です。
バイクはタイヤが二つだから二次元なのではありません。なぜなら車は四次元ではなく、やはり二次元ですから。
バイクは物理的に地面の上を移動することしかできません。地面に凹凸はありますが、あくまでも地面の上にとどまっています。僕の趣味が飛行機なら三次元だったかもしれませんね。いつか、ナウシカの歌う歌を聴いてみたいです。
じゃあ、なんで音楽は四次元なんだよー、と明快なツッコミを心の中で入れたことでしょう。
そりゃもちろん、飛行機の中でならギターが弾けるからに決まってるなじゃないですか。
というのはもちろん冗談です。
でも、音楽は時空を超えるんですよ、いともたやすく。これは真面目です。ビートルズを奏でる時、僕の魂はアビーロードの交差点を渡り、ブルースを弾いている時、僕の指はミシシッピを彷徨い、モーツァルトを聴く時、僕の耳はウィンの劇場にいるのです。
だから、流行り廃りはあれど音楽が時代遅れになることはありません。
僕は昔バックパッカーしていましたが、世界中どこの宿に行ってもたいがいギターが置いてあり、いっぺんで友達になれたものです。言葉も文化も年齢も性別も違う人達とあっという間に仲良くなれる。
縦にも横にも前にも後ろにも、そして過去にも未来にも自由自在に飛んでいける。それ故音楽の旅は四次元なのです。

【ライブのお知らせ】
5月6日(月)、絆音楽祭チャリティライブで、ライブ演ります。入場料千円、僕以外にも素敵な方がたくさん出演するイベントです。
池上駅徒歩一分、スター楽器2Fホール。
お待ちしてま〜す!
【出前ライブ行います!】
IKETAMA沿線に限らず、お呼びいただければどこへでもギター担いで参上いたします。
ちょっと聴いてみようかこいつの演奏、と思われた方は躊躇わずに下記フォームよりご連絡を!

【アルバム『旅する惑星』収録曲紹介】
雨けぶる(M-5)
こういった曲も一曲は欲しいじゃないですか、アルバムの中に。ということで作った曲。
これは完全にギター先行ですね。リフに合わせてメロディを付けていく、という作り方で。メロディと歌詞はすんなり出来上がったのですが、自分で作っていうのもなんですが歌うのが、こんなに難しいとは思わなんだ。
声を張り上げずに高い音を出すというのがかくも大変だとは。いろいろ試行錯誤しかなり練習しましたが、最終的には今のレベルはこんなところです。
きっと、平井堅さんあたりが歌ってくれたら、僕のバージョンの百倍くらい素晴らしい曲になると思います(笑)。声の強弱によって地声と裏声との境界音が変わる、というのは興味深い発見でした。フォルテシモだと高いBまでは地声で出るのですが、ピアニッシモだと、その境目がE〜Fくらいまで下がるのです。
地声と裏声の境目を聴手に意識されなければ、まあ成功といったところでしょうか。

ひらたあきお 『旅する惑星』
1.m & n
2.集めたもの全部捨てて
3.ボニー万華鏡
4.Sarangkot
5.雨けぶる
6.まだ遠そう
7.顔の見える世界地図
8.幸せの種
9.電気ホタル
10.旅する惑星
(税込み1,500円)
聴いてみたい!または、出前ライブ依頼したい! という方は下記のフォームよりお申し込みを!