粋場めぐり、飲み歩き、お酒、グルメ
五反田という街に、あなたはどのようなイメージを持つだろうか。
やはり駅近くにある昔ながらの歓楽街が頭に浮かび、どちらかといえばオジサン世代のサラリーマンの街といったイメージを持つ方が多いかもしれない。
一方で、近年ではITベンチャーやスタートアップ企業が続々と集まる若い起業家たちの街といった顔も持つようになってきている。
五反田が、起業の街・渋谷に比べオフィス賃料が安いことに加え、交通面でも山手線・池上線・浅草線の3路線が乗り入れるアクセスの良さもその理由のようだ。
そんな新旧入り混じった五反田に、ひときわユニークなお店「原価BAR」がある。

なにがユニークかというと、ズバリその料金システム。
はじめに入場料を支払うことで、店内のメニューをすべて原価で楽しむことができるというから驚きだ。(原価BARは五反田店の他に赤坂見附店と銀座店があり、入場料は順に、1,600円・1,800円・2,500円)
中へ入ると、店長の沓沢祐介(くつざわ ゆうすけ)さんが出迎えてくれる。

店長の沓沢祐介さん。端正な顔立ちと柔らかな語り口調に、あなたもすぐファンになってしまうだろう。
実は筆者は、原価BARがまだオープンしたての7年ほど前に足繁く通っていて、沓沢さんとはそれ以来の顔なじみなのだ。

笑顔がとても素敵な沓沢さん。笑顔もメニュー同様、掛け値なしの原価で提供!(やかましい)
以前は介護職に従事されていた沓沢さん。
柔和な人柄がにじみ出ているのは、そういった経験からも由来しているのだろう。
ダーツをすることが最近の趣味のようで、そのほかにも絵を描くことや写真撮影といったアーティスティックなことも嗜まれるそうだ。
……ルックスも趣味もオシャレだなんて、うらやましい!
筆者が原価BARを訪れたときには、必ず頼む思い出のカクテルがある。

「ガルフストリーム」(180円)。
見た目とその口当たりとは裏腹に、アルコール度数は低くないので飲みすぎにはご注意!?
それが、「ガルフストリーム」。
原価BARに通い始めて間もない頃、カクテルを飲み慣れていない筆者に、それなら是非と沓沢さんがオススメしてくださった逸品。
ウォッカをベースとして、そこへフルーツ系のリキュールを加えることで、とても華やかな味わいが口いっぱいに広がるのだ。
冒頭でお伝えした通り、他のメニューももちろん原価で提供される。

ビールをはじめ、ウイスキーなども驚きの価格と品揃え。

カクテルの種類も豊富。120円って、自販機の缶ジュース並み!
フードもドリンクに負けないコスパの良さを存分に見せつけてくれる。

「ナチョスチップ」(150円)。あつあつチーズとサルサソースの相性は抜群。

「自家製ローストビーフ」(500円)。モモ肉を低温調理することで旨味がギュッと凝縮された極上の一品。
いわゆるカウンター形式のバーではなくテーブル席がメインのため、お店の方と常に話す機会があるわけではない。
けれど、ドリンク注文やフードが運ばれてくる際には笑顔でメニューの説明をしてくださるので、何度も注文をする内に自然とコミュニケーションも生まれるというもの。
最近、少人数でも団体でも様々なシチュエーションで楽しめるお店を多く目にするようになってきた。
そんな中で、飲食を気兼ねなく楽しんでほしいという思いのもと、原価提供という斬新なコンセプトを生み出した原価BAR。
外食好きな方はもちろんだが、むしろそうではない方にこそ原価BARを是非とも訪れてみてほしい。
[原価BAR]
所在地:東京都品川区西五反田2−5−8野津ビル2F・3F
営業時間:
日祝 17:00〜1:00
FOOD L.O. 0:00
DRINK L.O. 0:30
月〜土 17:00〜3:00
FOOD L.O. 2:00
DRINK L.O. 2:30
年中無休